生ヘム見に行ってきました。生ハムみたいですね美味しそうです。
いいえ、生のへムラー人形です。海を越え山を越え広島の下蒲刈まで行って参りました。
本当に行っちゃったよ、また行きたいな。それはともかく。


(どうでも良さそうな道中話)
早朝4時気合いを入れて起きるが外は雨。取りあえず、何とか広島県に入りました!
前々から聞いてはいたんですけど、あの一帯の公共交通機関がとても不便なようで。
そういやバス停(遠い)に行くまで使ったタクシーの運転手さんもおっしゃってましたっけ。
どうも下蒲刈まで行くバス会社は、わりと新参者で、他のバス会社にいじめられてるそうです。
わぁ、世知辛い!元からあるバス停使わせてもらえないんだって!!
バスが2台とか停車するとクレームくるんだって!わーんいじわる!………子供の喧嘩か。
大人の世界にも色々あるようです。おかげで変なとこに停車するみたい。
「どうせならタクシー使って下蒲刈までいってよ〜」
いえいえ、ワタクシこれでも学生の身なので(勤労学生)、贅沢は敵なのでございます。
タクシーも学割きけばいいのにとかタクシー使うのは後先考えない酔っ払いばっかとか
そんな話をしながら、結局運転手のおじさんにバスの時刻まで調べてもらったり。
ありがとう、おじさん!旅先で心にしみ入る親切心(こころ)かな、字余り。季語入ってないよ。
取りあえず、バスに乗り込んでみました。なるほど、確かに普段見るバスより新しめだ!
そういや下車のバス停調べるの忘れたと思って焦ったら、あっさりバスの運転手さんが
教えてくれました。あれだ。分からない時はさっさと聞くに限りますね。
橋を渡りバスに揺られて蘭島閣美術館のある三ノ瀬に到着。海がきれいな素敵なところでした。


(美術館に着いたよ)

正面はこんな感じ。そんなには広くないです。ついでに展示会のポスター欲しいです。
ソワソワしつつも入場チケットを購入して真っ先にプリンプリン物語人形設置部屋に突入。
へ、へ、へ、へ、へ、ヘムたん!!!!!!
ほんものだ!!!!はぁはぁほんものだ!を取ったら…そんなボケはもういいよ!
脇目もふらずヘムたんとステンラの前で釘付けになる私。わーわー二人とも並んでる!
変なテンションで視姦鑑賞するわたくし。…この時、周りに人がいなくて良かったなぁ!!!!
本当に頬にキズがある!!!!目がある!!!!色凄ッ!!!マントすごッ!
すごいです、いっぱい新発見です。大興奮です。

まぁ、結果からいうと、こんな感じ。
・左頬にバッチリ大きな縦キズがある
・目の白目が水色で瞳は赤い点
・マントはモコモコぬくぬく?
・肌の色は白く塗ってある
・下唇は薄いサーモンピンクでなんかエロい
・帽子は釘で留められてる(チッ…)
・肩の赤いやつは結構ペラい
・バックルは実は鳥首のとこで糸で留めてる
・前横髪の羽根はこめかみ辺で接着されてたらしい跡
・足底に穴の跡がないんだけど、どう動かしてたんだろ

布地とか素材とか(正式名称は知らないよ)
ヘム軍服:黒いのも緑のも赤いのも、全部同じ表面がコーティングされた光沢のある布地。
ヘム肩:軍服と同じ布地の赤いやつ。特に厚紙とか入れてる訳ではないみたい。
ヘムマント:黒部分はキラキラ入りのファーみたいやつ。裏地は割と普通の赤い布地、サテンか?
ヘムベルト:多分皮。バックルの鳥さんはステッラの銀のと同じ型使用のヤツで金。
ヘム腕;ゴムっぽいチューブみたいなの。
ヘムブーツ;脚と足後ろ半分は皮…?足の前部分は木。
ヘム帽子:軍服と同じ布地。金のラインはステッラの髪のリボンと同じもの。
 真ん中の赤いのがとれて金メッキのだけになってた。
ヘムボタン:メッキが剥がれてる。元は金っぽい。
 ちなみに裁縫してある糸はグレーぽかったです。全体的に軍服の布地が劣化してて
 糸っぽいのがあちこち出てた。


あんた、そんな所まで調べてなにをする気なのかい。
いやいや、知的探究心を満たしてみたの。ヘムたんもえ。


ステッラもえ。
・目がちょっと血走ってる。一応悪役として出てきた人形は大抵そう。緑の目かわいい。
・三つ編みのリボンは普通の金棒紐。普通の縛り方。
・ステッラだけブーツに切り目が入ってる
・軍服の赤のふちが黄色かと思ってたら緑でした。
・やっぱり肌の色は塗ってある。
・軍服の黒いとこはコーティングなしの割と厚手っぽいヤツ。
髪の素材が未だに良く分からないのですが、化繊だと劣化して縮んだとかなんだろうけど、
それにしては3年目にソバージュになりかけてるので網紐を解いたヤツをお湯パーマで
ストレートにしてたのが元に戻っただけかも。結局わかんなかったですトホホ。
今度先生に聞いてみたいなぁ。あ、イヤリングは髪に隠れて見えませんでした。

ヘムラーとステッラの大きさを比べてみたりしたのですが、
あんまり変わらないかも。若干ひいき目に見てヘムたんが大きい…って事にしよう。

軍服から瞳から赤と緑で、
ヘムラーとステッラは補色の関係なんですね!!!!
揃って並んで互いを際立たせるという理想的な関係です萌え。

背景画像のちゃんとしたのはこちら→
まぁ、いくら髪がなくても私にはこのように見えてるんですけどね。
脳内補完は得意です(爽やかな笑顔)


ちなみにプリンプリンの部屋全体はこんな感じで。

………ごめんなさい、ちゃんと覚えてません。順番が適当なトコ多いです。
なにせ累計2時間くらいはヘムラーだけ見てたからな!うそ。…じゃないかも。


他の人形あれこれ。
ケーチャップ:この子も羽根頭、の割には綺麗な羽根。羽根の先がカットされてておかっぱに。
 下まつげが凄い、かわいい。刺繍がなかったら服はスケスケな布地みたいです。
 赤い球体の飾りは球に赤糸を巻き付けたやつ。
マカローニ:頭の上の方の髪どうなってるのかと思ったら、やっぱり中に針金通してあるみたい。
ガランカーダの娘さん:あの奇妙な頭の動きがどういう仕掛けなのかと思ってたら、頭に棒が
 刺してあって(後ろ髪で隠れる)それを左右に動かすギミック。設定画にも書いてあった。
軍曹:なんか劣化凄い。でも、かわいさと哀愁はしっかり残ってる。
ランカー様:でかい。アクセサリとかそのまま原寸で使ってそうです。
ヘドロ:後ろのケープがスカーフそのまま使ってるっぽい。かわいい。
ボンボン:股の穴から見えてますよ(マジで)。オサゲより無防備、自信あるのか君は。
アンテーナ:眼鏡がなくなってて余計人の良さそうなお爺ちゃんに。さらいたい。
ドオンブリカの山賊:やたら状態がいい気が。なんか愛嬌があってカワイイ。
プリンプリン:孤高のプリンセス。髪の分け目には実は切れ目がなく結った両端で
 髪糸の切れ目を隠してるみたい。白目に微妙に赤が混じって…あれ?サンダルかわいい。
 デルーデルのクイーンやトントンのものと髪質が案の定全く異なってる。
ペリンペリン:後ろに何故かオシモサコの設定画(髪短い)が…まさか混同してないよな!
オレンジ仮面:かっこよかった!お腹の部分の鎖みっしりがすごいです。仮面の下の大きな瞳も
 ちょっと見れてうれしい。マスク、ちょっとごつすぎじゃないかといつも思う。
怪盗ロールパン:片靴がなくなってる。足を作って靴を履かせるキャラと靴と足が一体化してる
 キャラとわかれてるみたい。関根声だった事を思い出しはぁはぁする。
ジプシーの女性2人:髪は毛糸をそのまま使ってた。何故か状態がいいけど、
 あんま出さなかったから?ヘムと踊ったんだなーと思うと羨ましい恨めしい(笑)
偽のバカラ姫:頭のてっぺんの髪先に赤い風車飾ってあってカワイイ。ハートもかわいい。
 手鏡とか何に使ったんだろう。偽物っていうか、全然オレンジ仮面と顔違うじゃん。
ゾウ:底に開いてる穴をのぞくと、中にワイヤーとかケーブルいっぱいだった。
プーチン:えらいカッコイイ。普通に持ち帰りたい。毛糸のひげとか、イヤリングが
 ホームセンターで普通に売ってそうなプラスチックの鎖なのがまたかわいい。羽根も豪華。
サーカス一座の団長:ははぁ、この人がさいみんじつを…
オシモサク:腹巻カワイイ。一人でちょっとかわいそう。あ、奥さんは見えなくなってるのか!
タンガラトントンのお婆さんとか:彫り跡のシワ表現が絶品だと思う。
 髪が毛糸そのまま使ってある人多し。
イモアナ:頭の膨らみはある程度木で形を整えて髪を貼付けてるみたい。花アナとの展示が可愛い
マノンたま:この人も髪は羽根ッコなのですが、辛うじて残ってる感じ……兄さんとの違いは
 なんだったのか。ブラウスがただの白の布地かと思えば、うっすら模様の入ったものでした。
 チェックと草模様?みたいな?あと、フリルと垂らしたリボンの端に金刺繍入ってたりと
 結構細かい。ジャケットの下地はグレーでした、この羽根ヘムにも分けて下さい。
 あとはーうーん、まつげすごい。かわいい。
 

原画あれこれ。
ヘムたんとステンラの生で見たかったなー。(もういいから)
マイヨーのがそのままのイメージで格好よかったです。ルチの眼鏡が動くっての謎。
魔女の設定が特にカッコイイ。アクタ兄妹の原画、金箔とかラメとか入って凝り過ぎです。


2階部分は、友永先生の聖少女シリーズとか版画、あかりのオブジェクトとか。
大きい飛翔の人形があって度肝を抜かれました。やばい、すごすぎ……!
いろんな角度から見れてまた良かったです。版画、ちょっとエロチシズムでどきどきしたよ。

ちなみに館内で売ってた図録は先生の家にあったものと同じでした。
ついでにお土産にチラシをゲットして帰りました。
この写真のプリンプリンやアクタ軍人かわいい。もえ。
カメラマンの名前載ってたけど、先生のおっしゃってた例の女性カメラマンさんなのかな。
写真集とか出たら買うね。出ないかなー。


(どうでも良さそうな話)
私が館内にいたのは午前中とお昼少しだったので、連休中の割に来る人もまばら。
雨降ってたせいもあると思うけど、割と辺境なせいもあると思うけど。
あんまり知らなそうな人とか、人形劇三国志がプリンプリン物語の前とか言ってる人とか、
カメラマンのおじさんが写真撮ってたりとか、ヘムとかを熱心に見てたお嬢さん2人組と
その片方のお母さんとか、色々でした。こんな時は独りだとロンリーです。
いや、誰かいると公共の場でひどい萌え語りをしてしまったかもしれないので良かったかもー。
ガラスぶち破ってヘムラーを浚ってしまいたい気分になったので、3時間必死でチェックしたり
ぼーと眺めたりして帰りました。あーん、ヘムたん……ステンラ……!

他の美術館とかも見てからバス停で待ってると、そこで和んでたおばさん達に
今日はお祭りだよと教えられ、神輿が来るのをワクワク待ってたのですが、バスが
来ちゃったのでガックリ乗り込みました。雨が降ってたのは残念だったけど、
普通に素敵な場所なのでまた今度ゆっくり見に来たいものです。